美味しいプリンの話

レポートに追われている。今まさに、今日の24時が提出締め切りのレポートに追われている。でも全然かけないので、代わりに最近の日記でも書こうかな、と思う。昔好きだった人も、書くことで気持ちが整理されると言っていたし。

最近の私はびっくりするほど何もできていなくて、研究も、生活も、バイトも、全部中途半端。毎日4時くらいに寝て、起きるのが12時。研究室にも行けない。だめ人間。バイトもロクにしていない。してるけど。ずっと自分の存在価値について考えては死にたくなっている。

今日は家から出ようと思っていたのに目的の時間に出られず、やっと家を出られたのは20時だった。その間何をしていたかというと、洗濯をしていた。同じ洗濯物を3回も洗った。なぜ?わからない。なんか汚いと思った。匂いがいつもと違う気がして、洗剤と柔軟剤をいつもの3倍量入れた。食物の匂いも味も、空気の匂いもわかるのでコロナではない。本当はあと5回くらい洗いたかったけれど、水道代がかさむと思ってやめた。レポートについては書く内容はある程度決まっているにもかかわらず、書き始められない。自分の紡ぐ言葉が全部ゆるせない。昨日塾講師のバイトで報告書を書いた時、文章も文字も全部気持ち悪くて、何回も書き直した。自分の文字を自分が汚いと感じるとき、精神的に不安定であることはなんとなくわかっている。わかってはいても対処法はわからない。どうしたらいい?誰か知っていたら教えてください。

昨日バイト帰りに吉祥寺に寄った。美味しい定食を食べたいと思って目的のお店に行ったら並んでいた。チキン南蛮定食を頼もうと思っていたのに。それならば焼き鳥でも食べてお酒を飲もうかなと思った。ハツが好きだ。食べたい。行った先の鳥貴族も満席だった。諦めて、治安の悪い通りを歩いていたらお気に入りの喫茶店の営業時間が伸びていることに気づき、入ることができた。よかった、私はここに入れなかったら井の頭公園で動かない白鳥たちと水面を見ながら死にたいと思い続けるところだった。

茶店では4人がけの席に通された。わたしはひとりなのに。そのあと来たお客さんたちはみんな「満席です」と言って入店を断られていた。ひとりなのに4人がけの席に座ってごめんなさい。わたしだってひとりで来たかったわけではないんです、本当はひとりで行動するのはとても苦手だし。お店では黄色のクリームソーダとプリンを頼んだ。ここのプリンは今まで食べたどのプリンよりも、美味しい。甘くて、ホイップとさくらんぼが付け合わせでついていて、カラメルの苦みもほどよい。かためのむっちりとした、クリームチーズの風味がする、濃厚なプリン。私が執着しているプリンの君もきっと気に入ってくれるだろう。また話すことが出来たなら紹介するのに。

気が滅入っていてもプリンを食べる時間だけは幸せなものだった。どんな思考も巡らせる隙を与えられないほどの至福のひと時。どうしてもひとりでいるのがつらくなって、電車で20分くらいの場所に住んでいる知り合いを呼んだ。来てくれると言った数分後に人身事故で中央線が止まって来られなくなった。結局一人なのだと思った。彼が来るまで残しておこうと思ったプリンは時間がたっても美味しかったし、アイスのどろどろに溶けたクリームソーダだって美味しかったけれど。なんだかさみしかった。

自分が必要とされている気がしない。誰がどう言葉を尽くしてくれても自分の代わりはいくらでもいるような気がしてしまう。やっぱりぬるま湯に浸かりすぎなのかもしれない。実家にいたときは、死にたいと思うことがいまよりも少なかった。決して実家が良い環境だったという話ではない。父親から歪んだ愛情を注がれ、性的虐待を受けていた。父が私を贔屓するせいで姉から疎まれていた。母親から嫌われていた。もう一生実家に帰りたいとは思えない。でも、実家には私が存在する必要性があった。毎日父と母の扉を閉める音の強弱を聞きわけた。怒鳴り声が聞こえたらすぐに喧嘩の仲裁に入った。父がお酒を飲んでいる日は母を遠ざけた。毎日他人のご機嫌取りをして、ノイズキャンセリングのイヤホンは一生つけられないと思った。母親の足音が聞えなくなるのは困るから。

自由になってから今までずっと何のために生きればいいのかわからないままだ。自分のために生きなよ、って言ってくる人はなにもわかっていない。自分のために生きるって難しいよ。誰かのために生きたい。サンドバッグでもいい。ヒモ男に寄生されてもいい。ひとりで自分のためだけに生きるのは難しいし、つらい。怒鳴り声や大きな足音に怯えなくなっても空虚な自分に希死念慮が募る。

茶店ノイズキャンセリング機能搭載のイヤホンを付けてクリームソーダを飲み、美味しいプリンを食べている私が死にたいと思うのは贅沢なのかな。贅沢なんだろうね。

ちゃんと昼に活動して夜に寝たい。毎晩お金のことを考えてつらい気持ちになりたくない。感情のリセットのために自傷してしまうのをやめたい。過食も拒食もやめたい。価値のある人間になりたい。料理をしたい。きれいな文字を書けるようになりたい。賢い人間になりたい。読書をする心の余裕がほしい。

以前付き合っていた人が、私が泣くと自信を無くすと言ったので、人前でうまく泣けなくなってしまった。泣けるけど、泣いた後のやってしまった感が強くてしんどい。また別の以前付き合っていた人は、自分の自己肯定感の低さを家庭環境のせいにするなと言ってきた。それから自分の精神的な不安定さは自分のせいだと思うようになった。付き合っていた人はみんな浮気かモラハラをする。恋愛向いてないのかもしれない。知らんけど。結局みんなわたしのことを必要とはしていないのだと思う、彼らはわたしとは違って自分のために人生を歩める人だからね。

とてつもなく雑な文章を1時間も書いてしまった。私って1時間あれば2500文字も紡げるんだな、レポートなんて余裕なのでは?これから2時間でたくさん文字を書こう。睡眠は諦める。ほんとうは毎日何もしたくない。したいと思ったこともできない。これが鬱ってやつ?夏は好きなはずなんだけどね。おかしいな。とにかく何もないのになぜか涙が出てくるときの対処法を知りたいです。

 

今月の目標、コンロを買うこと、水族館の年パスを買うこと。

今日の目標、レポートを提出すること。